てぃーだブログ › かばのあくび

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Posted by TI-DA at

2013年08月25日

Rogue Wave

ふねの旅なら、
ぷかりぷかぷか、
気楽なものさ。

行き先は、
風まかせの、
波まかせ。

かもめが鳴いたら、
ご飯にしよう。

イルカが飛んだら、
泳ぎの時間。






行き先は、
どこでもいいのさ、
船長まかせ。

おもかじいっぱい。
とりかじもいっぱい。

波にのれたら、
7つの海にも、
運んでくれる。

ボンベで潜れば、
アトランティスで昼寝する、
チョウチンアンコウ。






雲を読め。
雨の香り。

彼方から、
波はくる。

潮を読め。
風を感じろ。

空にも届く、
伝説のビッグウェーブ。

船で波乗り、
サーフビート。






ふねの旅なら、
船長まかせで、
気楽なものさ。

透明のコバルト、
踊るマナティ。

波のスロープ、
マニューバー。

そういえば、
船長は、
ぼくだった。






  

Posted by nuoc at 01:30うた

2013年08月25日

ふたりの星座

洪水の0と1。

エニアックなスクリーン。

モーゼが海を割り、
ガラスケーブルを走る光。

古代の地層を抜け、あなたへ届く言葉。






胸をつなぐ、双子の量子。

超光速、伝わる想い。

遠くにいても、あなたを感じる。

言葉は、ただの確認。

つながっている、こころ。






会えない夜は、テレポーテーション。

停電の夜も、
世界破滅の朝も。

ハートをつなぐ虹。

時空を超える愛。

必然の出会い。

双子の魂。






あなたとは、また会える。

たとえ星座になってでも。

運命は、ただの始まり。

ふたりで創る、あたらしい世界。

繰り返す命。

ふたりのお話。






あなたとは、また会える。

たとえ死をまたいでも。

からみあう、運命の枝。

命を超える愛。

伸び続ける、ソウル・ツリー。

ふたりの神話。






ふたりでカジル、禁断の果実。

追放は、ただの旅立ち。

あなたとは、また会える。

あたらしい楽園を、創るため。

あなたとは、また会える。

お話は、つづいていく。







  

Posted by nuoc at 00:58うた

2013年08月20日

夢の胎動

昨日をみる。

夜のらせん階段。

昨日の昨日も、そのまた昨日も。

どこまでも、
どこまでもつらなるドミノ。

そして、始まりの涙。


今、
0才のぼくくらい、
涙流してるだろうか。

5才のぼくくらい、
今を大切にしてるだろうか。







明日をみる。

屋根のうえ。

すこしだけ、星に近づく。

どんなだろう。

十年後の夢。

10才のぼくが辿った、
生まれたての成長曲線。

十年あれば、何でもできる。







15才の夢みる力で今を生きたら、
炎が赤く熱く踊る。

二十歳のクリスマスの雪を明日に降らしたら、
やさしくまぶしい純白の道。







想像が、夢を創造する。

愛のパレット、命のキャンバス。

蝶抱く花が眠る。

月のウサギが空跳ねる。

夢開くまぶたが、しあわせの手探り。







十年あれば、月にもいける。

夢がぼくを育てる。

月灯りが現像する、胸の青写真。

刻まれる、夢の鼓動。

夢がこんなに、生きている。

立ち、歩き、倒れ、起きて走り、そして泣いて笑ってる。






  

Posted by nuoc at 21:46うた

2013年08月16日

声援

結果はいいよ。



動くことに、
意味がある。



まわり続けることにこそ。



一息ついたら、
また歩きだそう。



止まりすぎると、
くせになるから。



傷つかざる者、
生きるべからず。



夢に刺された赤い傷は、
夢を指し返す。






答えはいいよ。



開いた傷口に、
意味がある。



痛みをえぐって入れば、
何かの中心に辿りつくだろう。



ひきつった笑いでいい。



こころの磁針は、
夢を刺すから。



声援が聞こえるまで、
耳をすますんだ。



歩き続けるんだ。



  

Posted by nuoc at 06:19うた

2013年08月14日

くじらと海の Love Song

世界平和に比べれば、
ぼくの願いはちっぽけさ。

だけどぼくにはあなたへの、
この想いだけがすべてです。





大陸さえも歩くのに、
なんて小さな争いの種。

ぼくらふたりがラブラブならば、
世界に愛が広がるだろう。





どんな煙も山火事も、
大雨降れば流してくれる。

雨は川から海になり、
くじらの親子がぷーかぷか。





くじらのようになりたいな。
大きな心になりたいな。

どんなことにも目くじら立てず、
虹できるまで潮ふいてやる。





潮がお空で雲になり、
雨で誰かが潤えばいい。

雨で世界が潤って、
みんな笑って暮らせればいい。





だからあなたとぼくとの愛は、
世界平和の使命があるよ。

あなたの瞳は海よりも、
深く愛に満ちている。





ぼくはあなたの心で泳ぐ、
大きなくじらになりたいよ。

あなたはいつもぼくを浮かべる、
底のしれない深い愛。



  

Posted by nuoc at 04:57うた鈔録

2013年08月13日

お姫様の猫

むかしむかしの、あるところ。



それはそれは仲のよい、
王子様とお姫様がいました。



王子様は、お姫様のヒザで、
耳かきをしてもらうのが大好きでした。



平和な毎日でした。






ところが、ある朝。



目が覚めると、
王子様は、猫になっていました。



人々はうわさしました。



『森の魔法使いのしわざだ』



お姫様は、やさしくいいました。



『そのままで、いいよ』



王子様は猫として、生きていくことにしました。






長い年月がすぎました。



猫とお姫様は、仲のよいままでした。



猫になってもあいかわらず、
お姫様に耳かきをしてらうのが、
大好きでした。



仲良くテラスに並んで、
森の小鳥のさえずりをききながら、
お話したり。



お姫様のヒザで、お昼寝したり。



教会のマタタビの木の下で、酔っぱらったり。



二人はとても、しあわせでした。



いえ、
一人と一匹は、
とてもしあわせでした。



猫はだんだん、昔から猫だった気がしてきました。






そして、猫は歳をとり、
ついに、息をひきとる日がきました。



お姫様に抱かれながら、
はっきり思いだしました。



むかしむかし、
お姫様と話をするため、
魔法で人間にかえてもらったことを。






☆☆☆☆☆

猫は昔、街の教会にすむ猫でした。



猫はそれまで、だれも好きになったことがありませんでした。



メス猫も、好きになりませんでした。



人間も、好きになりませんでした。



仲のよいカップルを、馬鹿にしていました。



『食べ物があって、おひさまの下で昼寝ができたら充分』






ある日、猫はいつものように、
教会の屋根で昼寝をしていました。



そこで、お祈りにやってきたお姫様をみかけました。



おひさまよりもまぶしい、美しいお姫様でした。



猫は、全身の毛が逆立つのを感じました。



『お姫様のそばにいたい!』



猫は、森の魔法使いと恐れられている、オオカミに相談しました。



びっくりするくらい、大きなオオカミでした。



『人間はやめときな。いいことばかりじゃないよ』



「どんなに大変でもいいです」



『何でもするかい?』



「はい」



『それなら、お前を食っても、いいっていうのかい?』



猫は、まっすぐな目で、うなずきました。



オオカミは、猫を飲みこみました。



猫は、視界がまっくらになり、記憶を失いました。



目が覚めると、人間のキコリの姿で、森でたおれていました。



何も覚えておらず、
わけもわからないまま、
落ちていたオノをひろい、
木を切ろうとすると、
唄が聞こえてきました。



『森を切るな。木を切るな。
たぬきとことりは、どこで寝る』



それでキコリは、森をでて、街に向かいました。



記憶がないことを話し、
教会で寝泊まりさせてもらうことになりました。



次の日、
キコリは再び、森にいきました。



木を切ろうとすると、また、
唄が聞こえてきました。



『森を切るな。木を切るな。
きつねとこりすは、どこで遊ぶ』



キコリは、木の切れないキコリとして、
街の笑いものになりました。



『記憶もないし、木も切れない』
と、はやしたてられました。



キコリは、悩みました。



『そうだ。切ってはならないのなら、植えてみよう』



キコリは教会のまわりに、マタタビの木を植えはじめました。



雨の日も、木を植えました。



風の日も、木を植えました。



馬鹿にされても、木を植えました。



取り憑かれたように、木を植えました。



やがて教会は、たくさんの木々に囲まれました。



ある夏、街に台風がきました。



街の家々は、洪水で流されました。



残ったのは、お城と森と、教会でした。



教会は、木々に囲まれていたので、
根っこのおかげで地面がしっかりしていて、
流されずにすんだのです。



街の人々は、教会に避難して、助かりました。



キコリは勲章をうけ、
王子様になり、
お姫様と結婚しました。






猫でキコリの王子様は、
お姫様といられて、
しあわせでした。



けれど、失くした記憶のすみっこで、
何かが気になっていました。



それは、自分を偽っている、心苦しさでした。



『本当の自分で、お姫様のそばにいたい』



そう気づいた翌日、
目が覚めると、
猫に戻っていたのでした。



猫の自分を受け入れてもらったことで、
猫は今までよりも、もっともっと、しあわせになりました。






☆☆☆☆☆

猫は、お姫様に抱かれていました。



猫は最後に、お姫様にいいました。



''ありがとう''



お姫様は、やさしい瞳を涙でぬらし、
猫をずっとずっと、抱きしめていました。



  

Posted by nuoc at 01:09おはなし

2013年08月12日

新世紀の神話

それはあなたの、勘違い。

それはあなたの・・・・・・・

好きとかじゃ、ないんだよ。

そんな簡単に、言えないよ。

かけひきも、きれいごともない、
ただの真なる想い。

内緒だよ。

天使にも聞こえぬよう、ささやくよ。

ただ・・・・・・・

そう。

ただ、死ぬまで一緒にいたいだけ。

何もいらないよ。

ずっとずっと、心通わせたいだけ。

惹かれているのは、あなたの命。







言葉って、すごいよね。

考えが伝わってしまうなんて。

でも・・・・・・・

でも、あなたへのこの想いは、
どんな言葉を調べても、違う。
どんな形容詞で飾っても、足りない。

だから今日は、好きって言ってあげない。

言葉に詰まったまま、
そっと、そっと瞳でつながっていよう。

天使が昼寝をしている隙に、
もの言いたげな、
あなたの唇をふさいでしまおう。







知ってるかい。

心臓の磁力は、
脳より何千倍も強いって。

あなたを想って、
こんなに胸が熱いのは、
科学者にも内緒だよ。

ふたりの鼓動が、
つながっている。

ふたりはひとつの神話になろう。
キューピッドもヤキモチ焼くくらいの、
21世紀を旅する神話に・・・・・・・

ふたりの命が、
時をつむぐ・・・・・・・





  

Posted by nuoc at 06:02うた

2013年08月12日

小鳥とワニの婚姻届

クロコダイルがあくびをして、
ワニチドリが歯の掃除。

どんな話をしてるのかな。

信頼しあえる、午後のひだまり。





カバがおならをして、
ティラピアがお尻の掃除。

ウォッシュレットじゃなくて、
フィッシュレットかな。

泥んこでうたたねの、恍惚。





カバのあくびみたいに、
いいことだって、わるいことだって、
全部まるのみして、ニヤリと笑ってやろうよ。





鳥類も爬虫類も、
魚類も哺乳類も、
つながっちゃってる、
幸福連鎖。愛情連鎖。



  

Posted by nuoc at 05:58うた鈔録

2013年08月12日

カウントダウン

倒れたら、
10カウントで、
起き上がれ!


あと何百年、
生きるつもりだい?


この瞬間も、
命の砂時計は、
サラサラ音をたてている。


  

Posted by nuoc at 05:52うた

2013年08月11日

白い星

一歩ごとに、急になる崖。

登らなければ、落ちることもないと知りながら。

切磋琢磨と、チームワーク。

土煙と太陽のステージ。

男子の生きざま。

限界をかけて。






確率をかけた、ロシアン・ルーレット。

9回の引き金。

消されていく集団。

炎のダイヤモンドで血に染まっても、
土のついた白球を追いかけてきた。

青春をかけた、対峙する剣士。

夢をかけた、真剣勝負。

太陽に入る、白球。

散ってゆく、真夏の桜。





  

Posted by nuoc at 07:49うた