僕を惹きつけてやまない、原始の色

約束なんて、信じない。
言葉なんて、空回りの木馬。
オイルが切れるまで、錆びたレールで消耗するだけ。


自分なんて、信じない。
ロクでなしの、エゴイスト。
理想と現実のギャップにも、
目をそむける臆病者。


人間なんて、信じない。
たかたが、口うるさい下等生物。
命を蹴散らして、地球を削っているだけ。


真実なんて、信じない。
僕は誰でも、裏切れる。
人の期待も、誰かの恩も。


神様なんて、信じない。
ふんぞり返った、トラブルメーカー。
どれだけの血の涙が、流れただろう。


そんな世界で、生きるなら、
泥にまみれて、生きるなら、
卑怯者として、ひとつだけ、
ただひとつだけ、信じてみたいものは、
あなたではなく、あなたの言葉でもなく、
僕を見つめるあなたの瞳の中の、
どこまでも遠く懐かしく、
優しくゆらめく太古の輝き。







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